ゼヒ読ンデクダサイ
伝承ホール
2010年11月、渋谷区桜丘町の旧大和田小学校跡地にオープンした複合施設 「渋谷区文化総合センター大和田」に開設された定員345名のホール。伝統芸能から現代演劇、コンサートまで幅広い舞台芸術が行われている。
様々な世代の塾生たち
カブキ踊り実技稽古
古典の日公演「雅楽」
初春公開講座
提携公演「つがじゅの会」
修了式
伝承ホール寺子屋プロデューサー。早稲田大学演劇博物館招聘研究員。聖学院大学、宇都宮大学講師。常磐津節浄瑠璃方。伝統藝能作家。当伝承ホールの自主事業「渋谷金王丸伝説」の作・プロデュースを務めている。「(かぶき体操)いざやカブかん!」「渋谷カブキ音頭」「カブキぼん!ダンス」の作者。
開講式は、通年クラス(金王丸公演出演)の参加者を対象として開催。開式に先立って長谷部区長より鈴木英一氏へ、伝承ホール寺子屋プロデューサーに任命する委嘱状交付が行われる。区長挨拶の後、鈴木プロデューサーより挨拶、スタッフが紹介される。その後、鈴木プロデューサーに変わって、ボランティアスタッフ(寺子屋サポーター)の古川妹さんより、ガイダンスが行われ閉会。初参加者の衣裳採寸を行い、解散。
★学習プログラム
対象:寺子屋塾生
第1回
6月11日 大練習室
日本語の発声方法についての講座。日本の言葉は子音と母音が合体して出来ているが、相手に気持ちを伝えるためには、五つの母音をしっかり発声することが大事。狂言や歌舞伎のセリフを手本に練習を繰り返し、伝統芸能の言葉の使い方を体験学習。
邦楽囃子の歴史、舞台に於ける役割、使用している楽器の実演と解説。主な楽器は、笛、小鼓、大鼓、締太鼓であるが、講師の職掌は古典から新派までの音楽を担当しているので太鼓系以外にも、銅羅、鉦、オルゴールなどの金属系、更には木魚、木鉦などから擬音笛まで実に幅広い。珍しい楽器がズラリと並べられ紹介されたが、これはほんの一部らしい。芝居の情景描写として役割が大きく、川音、波、雨、雷などの自然音、そして人が歩く音、引き戸の音などの生活音ほか様々な音を使い分けて芝居を支えている。邦楽囃子から芝居や放送の音響効果、そして現代のデジタル音響効果へと発展した歴史なども紹介された。
第2回
6月25日 大練習室
はじめに、声の響かせ方講座。それから子ども達に古典芸能(常磐津)に親しんでもらうために常磐津の歌舞伎舞踊をアニメ仕立てにした作品の鑑賞。演目は大名、猿遣い、そして猿が登場する「靱猿(うつぼざる)」。鈴木プロデューサー自らが浄瑠璃、常磐津文字絵さんが三味線で伴奏。いわゆる無声映画に音楽をつけて上映する方式で興味津々。日頃、映像に慣れ親しんでいる子どもたちにはとてもよい入門プログラム。
中村京蔵さんは国立劇場養成所の研修生から歌舞伎役者になり、今ではカブキ脇役の大多数を占めるキャリアの先駆け的存在。近年では外部演劇への出演、また研究公演的なリサイタル開催への評価も高い。研修所時代の頃から、現在の立場に至るまでのエピソードは、三島由紀夫の「近代能楽集」との出会い、そして演出家・蜷川幸雄の作品への出演など、古典の枠に縛られない自由な活動で、役者として充実した日々を過ごしていることが窺える。後半は、老若様々な女方の所作、そして立役(男役)は侍、町人ほか、身分による所作の使い分けなどを体験。どの所作もとても繊細で、演じることの難しさと修行の確かさの一端を垣間見る。
第3回
7月9日 大練習室
演目 Aクラス こみち「ん廻し」 けい木「長短」
Bクラス けい木「つる」 こみち「姫と鴨」
寄席に行ったことのない子どもたちには初めての落語体験。落語には舞台装置等はなく、噺家が一人で語る言葉からストーリーを想像することで成り立つとてもシンプルな芸である故に、却って奥深いものがある。時代背景が異なるため理解できない言葉などもあるようだが、噺家の動作や表情に敏感に反応して笑いが湧き起こる。
演目 Cクラス 吉緑「金明竹」 こみち「あくび指南」
Dクラス こみち「ほっとけない娘」 吉緑「刀屋」
初登場の吉緑さんの入門エピソードから、落語界独自のしきたりまで、高座では聞けない話で和んだ後は、Cクラスが骨董屋を舞台にした古典「金明竹」と、滑稽噺「あくび指南」。Dクラスの「ほっとけない娘」は、名所案内を散りばめた新作落語で大笑い。最後は人情噺の名作「刀屋」、悲恋からハッピーエンドに転じるストーリーに一同安堵のため息。真打昇進間近を期待させる吉緑さんの熱演。
第4回
7月23日 大練習室
歌舞伎の「伎」、いわゆる古典のチャンバラ体験。おもちゃの刀といえども、刃先は尖っているので講師より取り扱いについての諸注意。アニメなどでチャンバラについては知っているようでも刀を持っての体験は初めて。歌舞伎の立ち廻りは激しさよりも美しさに重点があることを学ぶ。今回研修の“立ち廻り”は「山形」「霞」「天地」そして「からうす」の4つの型を組み合わせで構成されているが、初めは戸惑っていた児童も、型を覚えると刀を振り回すことが楽しくなったようで、斬り合いに興じている。
出雲阿国に始まる女歌舞伎、これが禁止されると美少年による若衆歌舞伎、若衆歌舞伎もまた禁止されると野郎歌舞伎となり、さらに今日の歌舞伎へ至る道のりは芸能者とお上との戦いの歴史でもあるらしい。お盆、盆踊り、祭りなどとの関わり、芝居として成立するまでの歌舞伎の変遷を学んだ後は声を出しての実践講座。「髪結新三」、「慶安太平記」から決め台詞を役者になった気持ちで朗読。江戸弁の言い回し、文字面通りではない発声がなかなか難しい。
演目
1. 早稲田大学演劇博物館「河竹黙阿弥展」について
2. 尾上右近と河竹黙阿弥作品
3.「島鵆月白浪」について
4.「島鵆月白浪」ツケ帳
5. 朗読「島鵆月白浪」
6. 黙阿弥劇の七五調台詞ワークショップ
今年は幕末から明治にかけて活躍した歌舞伎作者・河竹黙阿弥没後130年にあたり、早稲田大学演劇博物館の「河竹黙阿弥展」との合同企画として河竹黙阿弥と彼の作品を紹介する講座。前半は演劇博物館館長児玉竜一先生の講演、それから児玉、鈴木、尾上右近三氏による鼎談、「島鵆月白浪」の解説、さらに堅田家に保管されていたツケ帳の紹介など。後半は黙阿弥の『島鵆月白浪』の一部を尾上右近さんが朗読するプログラム。なかなか上演機会のない歌舞伎の演目を朗読という形式で行うことは、役者のみならず観客にとっても得難い体験。客席には右近さんのファンも多く、完売御礼。最後は三本締めでめでたくお開き。
11時スタッフ大和田集合、機材など積み込みを行い12:時に料亭・三長へ撮影チーム現地入り、撮影の準備を行う。13時、鈴木プロデューサー入り、賀古唯義さんによる木造建築の解説と常磐津の演奏を収録。15時過ぎより芸者(瓢屋小糸さん、喜利家鈴子さん)へのインタビューを行う。その後、16時半より1時間程度、寺子屋ジュニア6名と芸者2名による交流会を行い、最後は、料亭・三長三代目、高橋千善さんの協力で、宴会の模様を撮影させていただき、終了。後日(12/17)、浜松町・PLUS音スタジオにて、ナレーションの収録を寺子屋塾生代表2名が行う。
★初春公開講座「歌舞伎の魅力」
対象:一般
古来、六歌仙と称えられてきた歌人達が必ずしも和歌の名人ではなかったという意外な展開からその謎解きへ。「古今和歌集」選者でもあった紀貫之が書いた仮名序には、六歌仙それぞれの寸評があるが、どれもが辛辣なものばかりで、六歌仙とされたことが不思議である。要約すれば怨霊を恐れる日本独特の文化風土にあるらしい。つまりは、皇位継承の争いに敗れた側の者たちの祟りを鎮めるために六歌仙として祭り上げたという説である。そして後世、これらの人物を題材とした芸能が多く生まれ、歌舞伎舞踊にも「六歌仙容彩」「関の扉」などの名作がある。
敵討物として知られる曽我兄弟をテーマに、曽我兄弟が生きた貴族社会から武家社会へ移行する時代背景、無味乾燥な「歴史書」と、さまざまな要素を取り入れ語り継がれてきた「物語」「軍記物」の違い、「物語」「軍記物」に題材を得て創作された「歌舞伎」を楽しむ江戸の人々の豊から暮らしぶりなど講義は縦横無尽の展開で留まることがない。今回のテーマ「曽我十郎祐成・曽我五郎時致」は「忠臣蔵」「伊賀越」と並ぶ三大仇討ち物で、“若くして非業の死を遂げたことで語り継がれる人”の典型として日本人の心情に深く響いたもので、現代でも歌舞伎の正月公演には欠かせない人気演目。
“関西は秀吉贔屓”、翻って“江戸嫌い、家康嫌い”、これは今も変わらない上方人の心情。そして江戸は侍の街、上方は商人の街で歌舞伎の演目もまったく質を異にする。秀吉を題材にした演目の多さには驚かされ、そのいくつかは今日でも上演されているというから、いかに秀吉が関西人に愛されているかが分かる。貴重な資料映像もたくさんあり、参加者も食い入るように視聴。秀吉と五右衛門が幼馴染だったという荒唐無稽な設定も歌舞伎ならではの面白さ。いつもながらテキストを見ること無く、澱みなく語る児玉先生の姿はある種の話芸をみるようである。
映像作品「継往開来 渋谷の文化 ここに伝わり ここからはじまる」の上映会。鈴木プロデューサーの司会進行で映画に出演された小糸さん、高橋さん、栂岡監督を迎えて撮影秘話トーク。小糸さんは御歳94歳の現役芸者、その矍鑠たる姿、ハリのある声に客席からも驚きの声。映画は昨年11/1に行われた「渋谷金王丸伝説&歌舞伎リーディング」公演の抜粋と11/2料亭・三長にて撮影された映像で構成。三長の木造建築の素晴らしさを賀古唯義さんが語り、寺子屋ジュニアと芸者の小糸さん、鈴子さんとの交流が微笑ましい。「継往開来」とは、これまでのことを継ぎ、未来をひらくこと。文化継承の“いま”を語る物語が完成した。
こみち師匠に座長をお願いして今年で6回目、今回は渋谷出身の講談師・貞鏡さんの真打披露を兼ねての公演。公演直前の2/1号区ニュースにて貞鏡さんに表紙を飾っていただいた影響が大きく、当日は完売御礼となる。
初めにつる子さんの「片棒」。一代で身代を築いた自分の葬儀の出し方を3人の息子と相談するケチな父親がテーマ、高座から飛び出しそうな勢いで演じるつる子さんの芸に客席も圧倒される。続いて、こみちさんの登場、枕で今回の出演者を紹介しながら「長屋の花見〜おかみさん編」の一席。古典作品の登場人物をすべて女性に替えて演じられるこみち版花見エピソード、最後は亭主追求の場となり大爆笑。中入り後、貞鏡さんの「真打披露口上」。4人全員が高座にあがり、3人の芸人がそれぞれに貞鏡さんの人となりを述べる。落語講談の口上では本人が口を開くことはないが、4児の母として芸に精進する覚悟を感じた客席からも祝意の大拍手。後半は、初めに粋曲の柳家小菊さんが登場。江戸端唄「梅は咲いたか、桜はまだかいな」など、美しい三味線の音色にのせて歌われる唄の数々が、なんとも粋である。トリはもちろん、貞鏡さんが登場、客席からも“待ってました”の声がかかる。16歳の時に父親の講談を聞いて入門を決意したというエピソードから、真打に至るまでの苦難の日々を明るく力強く語る姿に観客も賛同の拍手。演目は清貧に甘んじる主人に立派な刀を持って欲しいと願う忠義な中間が、刀鍛冶に弟子入り、のちに立派な刀鍛冶となって主人に刀をとどけるという「赤穂義士外伝~忠僕直助(誉の刀鍛冶)」、この演目の登場人物はすべて男なのだが、貞鏡さんの力強く野太い声はなんの違和感も感じさせない見事なものであった。
10時開式、はじめに区長挨拶、続いて鈴木プロデューサーの挨拶後、ジュニア代表者へ宮本部長より修了証の授与。続いて、皆勤賞(シニア4名)へ記念品贈呈、そして、参加者全員による景品争奪ジャンケン大会が行われた。最後は、前日に伝承ホールで上映された映画「継往開来」の再上映会。今年も無事に全てのプログラムを終了することができた。
※敬称略
平日夜公演のため、ジュニアは学校が終了してからの集合で慌ただしかったが、無事全員が揃う。衣裳に着替えた後、いくつかのグループになってお互いの踊りをチェックするなど本番前の緊張が伝わってくる。公演の前半は、昨年度製作された映像作品「渋谷のカブキ者」を再編集して上映。続いて、4年ぶりとなる塾生のカブキ踊りメドレー3曲を披露。ジュニアのキレのあるダンスをはじめ、初心者も経験者も皆が笑顔で踊る姿が印象的。幸四郎さんとの全面的共演も久しぶりに叶い、感激しきり。後半は、前回好評を博した「歌舞伎リーディング」。演目は、四世鶴屋南北作『絵本合法衢』の七幕目「安井福屋の場」、初演は五代目松本幸四郎。同作は今年4月、幸四郎さんによって上演されたが、この場は近代になって上演が途絶えている幕。言わば貴重な復活上演。はじめに歌舞伎研究の第一人者である古井戸秀夫先生の解説。そして幸四郎さんのリーディング。リーディングとはいえ、サービス満点の芝居付き演出、御簾内で行われる下座も舞台上で行い、ト書きを古井戸先生が語るなど歌舞伎ファンならずとも楽しめる構成で盛況に終演。
※講師・出演者敬称略
コロナ禍における3年ぶりの開講式。はじめに、プロデューサー委嘱状交付式が行われ、経験者クラスの開式。長谷部健渋谷区長挨拶後、鈴木プロデューサーよりガイダンス、さらにスタッフが紹介されて閉会。その後、初参加者クラスの開式。はじめに宮本部長が挨拶、続いて鈴木プロデューサーの挨拶、ガイダンスを行い終了。
★学習プログラム
対象:寺子屋塾生
第1回
6月5日 大練習室
伝統芸能に馴染みの浅い子供たちにとって作品の内容や言葉を理解することは難しいので、ストーリーをこの日のために作成、編集したアニメーションにして投影。それに合わせて常磐津(語り・三味線)が演奏されるアイディア、子どもたちにも馴染みやすい。初参加者クラスは常磐津新曲「小僧と狐」、お寺の小僧といたずら狐のやりとりが楽しく描写。経験者クラスは歌舞伎舞踊の古典作品で、武士・渡辺綱と鬼の対決を描いた「戻橋」をアニメ化、最後は歌舞伎「蜘蛛の糸」や「土蜘蛛」などで使われる蜘蛛の糸の実演をして終了。
どちらのクラスも「仮名手本忠臣蔵」三段目「裏門の段」をテキストとし、義太夫節の理解、語りの技芸を学ぶ。女流義太夫節は人形浄瑠璃や歌舞伎の舞台で演奏することがなかったため、太夫(語り)と三味線(音楽)だけの形態となり、観客の想像力に訴える深い表現の芸として独自の発展を遂げたこと、白い衣装は、いつ舞台で倒れても良い、との覚悟の現れであることなど1時間では語り尽くせない濃密な内容。
第2回
6月12日 大練習室
日本語の発音はほぼ五つの母音からなる。特に古典芸能は母音を伸ばし強調することで、言葉をしっかり伝えるようになっているが、この方法を取り入れることで、自分の言葉をきちんと相手に伝える実戦練習。まず、前回講座の宿題、自分の名前を “ あいうえお ” だけで言ってみる。「すずきえいいち」なら「うういえいいい」。次に狂言「金津地蔵」の小謡を、母音を意識しながら歌う体験。続いて歌舞伎「三人吉三」から、「月もおぼろに、、、こいつぁ春から縁起がいいわえ」の名セリフをパートに分け、大声で唱える体験。最後は「いろは歌」を暗唱しての発表会。
中村京蔵が歌舞伎俳優になる研修を行った国立劇場・養成所での厳しい修行時代のエピソード、女方の体型の作り方の実演を披露。高泉淳子からはジャンルは異なっても、型を大切にする演技の基本は同じとの意見が実に興味深い。最後は、突然、老婆に変身した高泉が、マシンガンのような勢いで京蔵に質問攻めを開始、京蔵は無理難題な質問を見事に切り返す。咄嗟の即興劇に参加者は驚き、爆笑。お二人の見事な役者ぶりに感心しきりの講座となる。
第3回
7月3日 大練習室
落語は他の古典芸能のように舞台装置や道具はなく、手拭いと扇子のたった二つだけで様々なことを表現する。早速、想像力テストとして講師が食べる仕草を演じて、児童が答える。続いて高座体験、羽織を羽織って高座に座れば落語家気分で大はしゃぎ。その後、初参加者クラスは始の「牛ほめ」、こみちの「狸の札」で落語を初体験。経験者クラスは始の「元犬」、こみちの「お菊の皿」を鑑賞。
落語の修行は、弟子入りしたら師匠の家に日参して稽古をつけてもらうことから始まるが、春風亭一門は師匠の家で稽古はつけないので、修行の仕方が異なり、寄席では何かと苦労をしたエピソードや、師匠は絶対的な存在であることなどが面白可笑しく語られて一同爆笑。前半クラスは、一蔵の「夏泥」、こみちの「厩火事」と、酒に呑まれた男をテーマにした二演目を堪能。後半クラスは、断酒をテーマに親子の顛末を描いた一蔵の「親子酒」、こみちの「応挙の幽霊」を鑑賞。
恒例となった女性芸人による「やしょめ寄席」。当初は珍しい企画だったが、最近では女性芸人だけによる興行も増えてきた。魁として自負したい。寺子屋ジュニアが「高座返し」と「めくり」のお手伝いをさせていただく。まずは、新作落語を得意とする林家きよ彦の登場。地方の会社の女子会の話から、都会へ憧れる若者たちの人物描写がリアルに描かれ“あこがれ~”の連呼が会場の笑いを誘う。続いて、三増れ紋による「江戸曲独楽」。芸もさることながら、内海好江師匠譲りの話芸はテンポよく、客席は爆笑に包まれる。中入り後は、出演者による座談会。テーマ“ありがたい観客” の話から “ありがたくない観客”の話で盛り上がる。その後、紙切りの林家花が鮮やかな手捌きを披露。トリはこみちによる古典落語「抜け雀」。コロナ禍が少し落ち着き、ようやくホールに笑い声が蘇ってきた。
女流義太夫の人間国宝は竹本駒之助のみであったが、鶴澤津賀寿が令和四年秋に人間国宝認定。師弟での認定という稀な慶事となった。その人間国宝のお二人を迎えての女流義太夫初公演。演目は古典の名作「忠臣蔵」の〈三段目〉、事件の発端となった松の廊下での刃傷事件(「喧嘩場」)と、その凶事をよそに逢い引きしていたお軽勘平に滑稽な敵役が絡む段(「裏門」)。この逢瀬が後の悲劇に繋がっていく。駒之助の声が弾み、三味線の力強い音が会場に鳴り響くと、忠臣蔵の名場面が鮮やかに浮かび上がり、誰もが一度は見聞きしたことのある場面ながら、あらたな感動を呼び覚ます。中入り後、〈特別インタビュー〉「女流義太夫 おふたりの人間国宝をお迎えして」の上映、鈴木プロデューサーと津賀寿のトーク、最後は花束贈呈で終演。
★初春公開講座「歌舞伎の名作」
対象:一般
お正月にちなんで、江戸の正月の様子と芸能の関わりなどを紹介。歌舞伎界の正月は古代中国の周に倣っているそうで11月を正月とし、現在でも11月に顔見世興行を行うのはその名残。現在の元旦は最も静かな一日で、立春大吉がお正月にあたる等の興味深いお話があって、いよいよ講座開始。歌舞伎の名作「積恋雪関扉」「かさね」を題材に、歌舞伎は他の芸能より「悪」の魅力を追求することをたっぷり1時間半。歌舞伎は善悪表裏一体であるとの奥深さを垣間見る。
五代目松本幸四郎によって演じられた幻の名作「春商恋山﨑」をテーマに、作者の鶴屋南北の活躍、文化文政期における江戸歌舞伎の隆盛、その時代の風俗と人間描写、さらには後年のパリ万博における川上貞奴の活躍等々、いつもながら歌舞伎研究の泰斗・古井戸の講座は時空を超えて縦横無尽に展開し、あたかもタイムスリップして江戸・明治の迷宮に迷い込んだかのような眩暈すら覚える怒涛の1時間半。「春商恋山崎」は2月14日に、当代松本幸四郎により〈歌舞伎〉リーディング が行われた。
今回のテーマである「悪」の定義とは、体制を倒そうとしている者が「悪」であり、現体制を守ろうとするのが「善」とのことだが、虚構と現実の間にこそ真実があるという近松門左衛門の「虚実被膜論」から、浄瑠璃研究の内山美樹子の著作の引用、そして竹本座の座付作者として数々の名作を著した近松半二の「奥州安達原」の紹介と、凄まじいスピードで講座は展開。解説は無論、太夫顔負けの語りで、芝居の情景がありありと浮かぶようであった。
新型コロナもようやく規制緩和に向かい、寺子屋塾生全員揃っての修了式を実施。はじめに区長挨拶、続いて鈴木プロデューサーの挨拶後、修了証の授与。続いて、感想文、クイズ正解者へプレゼントの贈呈等。その後は2月14日に伝承ホールで公開された映画「渋谷金王丸伝説〜渋谷のカブキ者〜」の上映会。鈴木プロデューサーより撮影秘話などが紹介され、40分間の映画を堪能して終了。
◎参加した塾生の感想より
○今回も開催されて本当によかったです。(コロナ禍が続いていたので)塾生のみなさんとの練習が楽しみの一つでもあるのでみなさんと一緒に切磋琢磨できるようになるとうれしいです。参加させて頂き、ありがとうございました。
○いつまでも伝統芸能について学び続けたいです
○終了式で鈴木先生、各々グループに違う楽しいコメントをありがとうございます。指導・着付けを手伝って下さったボランティアに感謝!また来年度もよろしく!!!
○この一年も大変お世話になりました!素晴らしい伝承ホール寺子屋の取り組みが世界に知られる機会が増えてうれしいです。十年以上もつづけていただき、深く感謝しています。どうもありがとうございました!
○来年度は、参加者全員で踊りの練習ができるようになりたいです。
○さいしょはむずかしかったです。本番は楽しかったです。
○映画に出られて楽しかったで~す(⌒∇⌒)
○今回は金王丸伝説の解説もあり良かった
○先生方、ボランティアの方々、スタッフの皆様に感謝あるのみです。出来る事なら練習時間がもっと欲しかったです。座学講座も最高でした。又、よろしくお願い致します。
○今年は「映画」ということで稽古も本番も公演も・・・とっても楽しかったです!特に金王神社での撮影はなかなか体験できないことで、また幸四郎さんと踊れた時間は一生の宝物になりました!本公演を家族と観に行きましたが、金王丸の人物像、渋谷の歴史、普段は入れない、見られないもの、お話がふんだんに盛り込まれ、とっても面白かったです。皆さんの踊りも幸四郎さんの踊りも素晴らしかったです。監督の切り取る世界、素敵で熱かったです。歌舞伎リーディングは、大興奮で、歌舞伎にあまりなじみのない父母も、「面白かったー!!」と大喜びでした。解説や幸四郎さん自身の意気込みも聴くことができ、入門としても良かったそうです。
※敬称略
鈴木プロデューサーの進行で、はじめに区長挨拶、続いて今回上映する映像の監督を務めた栂岡圭太郎の紹介後、「渋谷金王丸伝説〜渋谷のカブキ者」の上映。渋谷という土地の過去・現在・未来を見据えつつ、コロナ禍における寺子屋塾生たちの「踊り」に対する渇望を映像詩として描く。ずっと共演が叶わなかった松本幸四郎さんとの金王八幡宮での邂逅、そして小学校二年生の女の子のナレーションは感動的。その後、出演者による本日上演演目談義。
後半は古井戸秀夫監修で、本邦初の試みとなる「春商恋山崎」の歌舞伎リーディング。この作品は歌舞伎作家として数々の名作を著した鶴屋南北の幻の名作とされながらも、殆ど上演機会がなく、今回、松本幸四郎・中村歌之助・常磐津連中の出演により、リーディングという初めての形式で上演が試みられた。リーディングは単なる朗読とは異なり、様々な演出が可能。本日も要所にお囃子が入るのでイメージが膨らむ。前半は「弁天小僧」の先行作とも言われる商店での盗みの場面。後半になると役者は立ち稽古のような形で舞台上を動き回り、更に芝居らしく臨場感が感じられる。最後は幸四郎演じる極悪人・引窓与兵衛が昔の悪人仲間に裏切られて壮絶に斬り殺される〈殺し場〉が見どころ。その後、幸四郎早替わりにて、十手片手に「火盗改」の提灯を持って現れたのはファンサービスのご愛敬。何かの役を想起させるわけではありません(笑)。今回、この「リーディング」という手法が、充分に舞台公演として成立するという手応えを持つと同時に、作品の魅力も存分に感じることができ、いつの日かこの名作が歌舞伎興行で復活されたらと、切に願う。
・・・お客様アンケートより・・・
○金王丸の集大成が映像化され感動致しました。舞台では御一緒出来ませんでしたがこうして残して頂いた事がうれしい。リーディング最高でした。せりふがいきいきと耳にとびこみ想像もできとても楽しかったです。常磐津の皆さんがさすがどなたも演じられるのだと感動しました。
○どんな映像作品か楽しみにしていましたが、見ごたえがありました!渋谷の歴史も映像とともに分かりやすく学べ、貴重な金王丸の剣には感激でした。金王神社での幸四郎さんの舞いは荘厳で素晴しかったです。子供たちの思いも感じ、最後に金王神社で会えた、幸四郎さんと菊之丞さんの能舞台での神々しさを思い出しました。見終わって胸がいっぱいでした!!すばらしかったです!リーディングも手に汗にぎり、ぜいたくなものでした!
○松本幸しろうさんのおどりがはくりょくがありよかったです
○金王丸のドキュメンタリーももちろん良かったですが、歌舞伎リーディングに新たな可能性を感じました!今後もぜひやって下さい!
○最高でした!頭の中に映像が浮かび、色、表情たくさん想像しました。歌舞伎の台本からどう舞台を作っていくのか想像しました。また必ず上演してください!!!!
○大大大満足!!の歌舞伎リーディングでした!!見えないものが沢山見えてきました。頭、目、耳、全てで歌舞伎を感じ、物語をあらゆるアングルで見れた気持ちです。すごい!!またやって下さい!!!
※敬称略
☆学習プログラム(オンライン)
対象:寺子屋塾生
配信:6月27日
学習プログラム(全3講座)においても、オンライン開催に変更して実施。
初回は、大練習室にて常磐津による講座の収録。前半は、シニアクラス対象の「アニメ常磐津」を収録。演目は「白井権八 小紫廓の仇夢」。浄瑠璃:常磐津和英太夫、常磐津佐知太夫、常磐津松希太夫、三味線:常磐津文字絵、岸澤満佐志による演奏で、本日収録した音源に後日アニメーションの編集を加えるものである。後半はジュニアクラス対象の「伝統芸能クイズ」。常磐津和英太夫と常磐津文字絵二人の掛け合いでクイズが進行。衣裳、楽器、楽器の素材、楽器を使っての擬音などが出題される。
歌舞伎講座よりシニアクラス「歌舞伎の女形」から収録。国立劇場の研修生から歌舞伎の世界に入るまでの間の女形としての修行内容が実演を交えながら紹介。立ち姿、歩き方などの動作の表現から感情表現まで様々。姫、町娘、武家の女房、世話女房、花魁など役柄によって多様な表現方法があることに驚かされる。
続いてジュニアクラス「はじめての歌舞伎」の収録。男の子、女の子、姫、お化け、妖怪、番頭さん「名乗り」「兄弟喧嘩」「笑い方」などもその役柄によって細かく分類されている。そして、発声の仕方について、声をならすこと、息の吐き方、息に声を乗せる出し方、大きな声の出し方などの手本があり、役者にとっていかに声が大事なのかを実感。
義太夫講座よりジュニアクラス「声の出し方」から収録。義太夫は元々野外で行われていた芸能で、太夫は大きな声を出し、三味線も長唄で使われている楽器よりも一回り大きく、強い大きな音を出す太棹と呼ばれる楽器が使用されていることを説明。続いて太夫の道具の説明、尻引、腹帯、おとしなどいずれも太夫が大きな声を出すための道具、工夫であることを学ぶ。
続いて、シニアクラス「三味線の技巧」の収録。三味線は単なる伴奏ではなく、むしろ太夫の語る物語をリードしながら、登場人物の心情、その場の情景を力強い音で表現する重要な役割を担っていることを様々なパターンからクイズ形式で学ぶ。
第一部 歌舞伎 「寿曽我対面」
講師:常磐津和英太夫ほか
第二部 文楽 「国性爺合戦」
講師:鶴澤津賀寿ほか
第三部 能楽「高砂」
講師:山階彌右衛門ほか
古典の日に開催する公開講座。今回は、昨年度コロナ感染拡大により開催ができなかった「初春講座」の収録映像を交えて、日本を代表する講師陣から不朽の名作の魅力と作品の背景を学ぶ特別講座を実施。
第一部の前半は、鈴木プロデューサーのご挨拶と古井戸秀夫(東京大学名誉教授)による収録映像の上映。後半は常磐津の舞台実演(浄瑠璃:常磐津和英太夫、常磐津千寿太夫、常磐津佐知太夫、三味線:常磐津菊寿郎、岸澤満佐志)。曽我兄弟の仇討ちとして有名な「夜討曽我」と「勢獅子」の上演。
第二部の前半は、女流義太夫による舞台実演から(浄瑠璃:竹本京之助、三味線:鶴澤津賀寿)。義太夫の三大名作として知られる「菅原伝授手習鑑」から「寺入りの段」を解説付きで紹介。後半は児玉竜一(早稲田大学教授・演劇博物館副館長)による収録映像の上映。映像ながらも客席から笑いが起きる芸達者ぶり。
第三部は能楽の名作「高砂」について、山階彌右衛門(観世流能楽師)と鈴木プロデューサーによる対談、後半は寺子屋塾生ジュニア代表の2名が講師より指導を受ける体験型ワークショップ、お稽古のあとは謡(武田崇史)を伴奏に実演。たった10分程度の指導にも拘らず、見事に舞って拍手喝采、最後に講師がお手本の仕舞を披露して終演。
公演の動画(ダイジェスト版)はこちら→
☆初春公開講座「古典藝能の名作」
対象:一般
テーマは源平合戦の後、兄・頼朝の怒りを買って、都を追われる義経一行と平家の亡霊たちが登場する虚実取り混ぜの傑作「義経千本桜」。1747年に大坂・竹本座で初演され、以来、人形浄瑠璃の人気を決定づけたこと、近松門左衛門に代表される人形浄瑠璃作家の輩出、「仮名手本忠臣蔵」、「一谷嫩軍記」などの傑作が次々と発表された時代を語る講義は熱を帯びて30分の超過。
テーマは「京鹿子娘道成寺」。元々は江戸時代に能楽の「道成寺」を手本として作られた作品。能楽の大作「石橋」に近い型にしたことで成功したことなど、能楽と歌舞伎の関係についても詳しく語られる。さらには、歌舞伎と義太夫との関係、歌舞伎の特徴である女形の由来、舞と踊りの違い、舞と踊りを一つにした舞踊の発生、大坂と江戸の文化的な違いなどを知る。
テーマは、「〈講談〉勧進帳」。江戸期は講談の人気演目が、歌舞伎や人形浄瑠璃にかなり取り入れられて今日に至っていることなど、興味深い内容が盛り沢山。講談は道具などの視覚的にものを一切使わない話芸であることから、自ずと語りは情景描写、視覚的な説明を入れることでセリフが多くなること、また、話し言葉なら、記録が残らないのでお上に咎められることもないことで、かなり自由な表現が可能だったことが語られる。
昨年度はコロナ禍で公開講座が実施できず、寺子屋塾生限定のオンライン開催となったが、今回2年ぶりのリアル開催。
はじめに、鈴木プロデューサーの挨拶があり、この春、真打昇進が決まった春風亭☆ぴっかりの登場。演目は「権助提灯」、地元の鉢山中出身ということもあり客席は終始なごやか、ご本人も「ぴっかり」の芸名で渋谷区のみなさんにきいていただくのはこれが最後で良い機会になりましたと感謝のお言葉。
続いて、漫才コンビ“ニックス”の登場。実の姉妹でプライベートな話題なども交えながらの漫才、会場は笑い声が絶えず、二人も満足の様子。
中入り後は、鈴木プロデューサーと出演者4組(5名)による「厄除座談会」。全員覆面をしての登場で言いたい放題、芸人の世界に入って気づいたこと、驚いたこと、ギャラの話しなどの楽屋話満載で大いに盛り上がる。そして、遠峰あこが、「東京音頭」からオペラの替え歌までを歌とアコーディオンで熱演。トリは、柳亭こみちによる「死神」。さすがの貫禄と安定した話しぶりであった。
今年度もコロナの感染拡大により、アリーナでの修了式は中止とし、学習室2にて事前収録、オンラインでの開催とする。鈴木プロデューサーより、今年度の寺子屋事業の総括をはじめ、クイズの出題等を収録。修了証については、修了式の変更とあわせて郵送。様々な感染防止対策を講じて計画した事業は、オンラインも交えながら全て実施することが出来たことは幸いであった。
■学習プログラム 塾生の感想
2021年度は練習室での対面講座開催が叶わず、オンライン講座となりました。直接体験して貰えなかったのは残念ですが、「繰り返し」「じっくり」見ることができたとの好評を多く頂きました。またジュニアの多くは、保護者のかたと一緒に見て頂けましたので、これも本塾の理想に叶うものと喜んでおります。以下にごく一部抜粋ですが、各講座についての感想を紹介させて頂きます。塾生の真摯な学習ぶりを御覧下さい。皆さんに満点星を~。
☆ジュニアクラス
■「はじめての歌舞伎」
○『泣く』、『笑う』などの表現が今と昔で違うことを知りました。自己紹介の仕方が男女で違うのが今と比べたら全然違うなと思いました。
○「は」行で笑うことを知った。私は「が」行でわらっている。
○けんかのときの、お兄ちゃんにはむかう妹の「ビビビビビー」がおもしろかった。
○男性や女性になったりする役者さんはすごいと思います。京蔵さんかっこよかったのでコロナがおさまったら、生で見たいです。
○「ビビビビビ」が、あっかんべえの意味だったことを知ってものしりになりました。ぼくが持っている国語辞典には書いてありませんでした。
○今まで歌舞伎の事を知った気でいたけど、まだまだ知らないことはたくさんあるんだと改めて思いました。
○パパとけんかしたときに「つがもねぇ」と「ビビビビビ」をつかいます。
○女の人が男の人の声、男の人が女の人の声ができるのがすごいと思いました。
○女の人と男の人でひょうげんがちがうと初めて知りました。は行でぜんぶなくひょうげんができると知りました。
○おこっているとき、ビビビビビとか、だれだとおもう、つがもねぇなど、はんげきのときに、つかうときのことばをしっかりと、おぼえられました!
○「ビビビビビ」は、嫌なことをされてもやり返せないときに使うと言っていので、これは使えるなと思い何回か練習してしまいました。
■「声の出し方 義太夫」
○着物はただ衣装であるだけでなく、こえをだしやすくするための大事な道具なのだとわかった。
○お尻の下に敷く台は、あしをしびれないようにするためだとおもったいたけど、声を出しやすくするための大事な道具だと知ってびっくりした。
○次回の学芸会に使えそうなポイントをいくつか発見しました。一つ目は、きつめの下着を着ることです。これは帯をまくのと同じようにするためです。二つ目は、小さなポーチにあずきをたく山入れておとしのかわりを作り、下着の下にしのばせることです。
○おどろいたのが、大きな声を出す人は衣装が普通の人と違うということ。
○三百三十七年前から語りつがれている伝とうが人形の口を通して今の人に伝えられていることはとても神ぴ的だなと思いました。ただ語るのではなく、息に声をのせて発声する事が人形にたましいをふきこんでいるからだと思います。
○おなかのまわりにいっぱいまくと、こえがおおきくなるのを、はじめてしりました。
○学校で三味線をやったことがありますが、音楽の先生がやってたのとは別で凄かった。
☆シニアクラス
■「アニメ常磐津」
○オンラインならではの斬新な企画で楽しませていただきました。太夫さんの声色ががらりと変わるところや、三味線が盛り上がる場面など、ついつい常磐津の演奏風景をワイプ画面で覗きたくなってしまうのは、歌舞伎舞台のイメージがあるからですね。
○惹きこまれました。権八(男性)と小紫(女性)の声音の違いが際立って、墨絵風の映像と相まって人柄が彷彿としました。
○アニメの絵がとても良かったです。
○シンプルな色と動きが、常磐津の世界を一層引き立たせていました。画像があるのに、さらに想像をかき立てる作品でした。
○家に居ながらこんなにしっかりと何度も観、聴き直せるなんてとても贅沢な時間です。アニメもとても分かり易く情景が良く分かります。力作ですね。
○繰り返し3回見ました。最初に一通り見て、次に常磐津の文言を書き写し、3回目には声に出して一緒に演じてみる風に。難しい日本語はほとんどない。
○モノクロで墨絵のような、それでいてなんとも奥行きが深く立体的で美しい。花魁がしゃなりしゃなりと可愛らしい。常磐津は心地よい人の声と三味線。
○非常に面白く楽しみました。字幕が出ていると、つい字を追ってしまい、2度目は常磐津に集中しました。このアニメ版は一般公開しても良いのではないでしょうか、またフランス語訳を付けて公開してはいかがでしょうか。
○歌詞を見ながら常磐津をしみじみ聞けるのは、理解しやすくて良かったです。
○コロナ禍の中でもこのようにオンラインプログラムを受講でき幸せを感じています。常磐津をアニメにするとは、と半信半疑で見始めましたが、初心者の私にとてもわかりやすく、また一つ楽しみ方が増えました。
○基本的なことをあらためて感じ、考えました。ジャンルを問わず、物語の具現化にはキャラ(役の前提)が必要で、役の演技・カタリはその前提の上に生み出されるのだ、と。義太夫節ももちろんですが、物語をカタル、節というものがわかったような気がしました。
○これはひとつのミュージカルなのだな、と思いながら楽しめました。
○思い切り自分勝手に生きている権八の生き方を、庶民は共感したから、「比翼塚」も出来たわけで。これが美談になってしまうというのも、考えてみれば凄いことだなあ。「建前の夢」と「本音の現実」が対比になってるのが、構成の妙、なのではないかなと感じました。
○鈴木先生の別撮りの解説と語りの字幕が親切で、理解が進んだ。直接、同じ場で空気や雰囲気を感じるのも好きだが、このようにオンラインの方がよりわかりやすいという利点もある。
○後半の動き(殺されるあたり)がリアルで、思わず目を背けてしまいました。他の作品でもアニメで見てみたくなります。
○字幕を大きくしながらくり返し聞いたので、物語が理解できました。オンラインの良い所だと思います。
○墨絵のアニメはとても分かりやすくよかったです。
○アニメの常磐津は初めてでしたのでとても良かったです。いつまでも画映を残していつでも見られると良いと思っております!
○今回のアニメを使った手法はAI技術を使った常磐津独自の画期的な施策では ないでしょうか。文字と絵画が一体となり非常に分かり易く常磐津が身近になります。
○耳からでも多少のイメージは何となく想像出来ますが、アニメ動画と照らし合わせて聞いてみると夢と現の狭間でより臨場感が味わえて想像力の裾野が広がりました。
○いつもよりしっかり見れて、繰り返し見れて良かったです。アニメの内容はあらすじを検索して3回見ました。
○太夫の皆様の説得力のあるすばらしい声、三味線の音色の迫力、そしてアニメでわかりやすくみせて下さるストーリー、楽しくて、何度も見てしまいました。
○字幕の歌詞をしっかり読み、時代も国も超えた共通のテーマに納得しました。
○音楽+映像+字幕で常磐津の太夫が語る世界をとても豊かに感じることができました。
■「三味線の技巧 義太夫節」
○三味線が、大きな音と小さい音で、狐を表したり、子供とおじいさん、神様、おさむらいさん、女の子とかを表したり、生き物を表したり出来るのが、凄いと思いました。(ジュニアクラス※親と一緒にみました)
○楽器一つでさまざまな登場人物や感情、情景などを表現する奥深さを改めて学びました。「女房役」である三味線は、太夫さんの息継ぎのタイミングにもなっているんですね。
○色止めもたった2音で様々な状況・人物を表す、という事で、本当に聞いているとたった2音なのに、その人物が見えてくる気がしました。
○三味線の鶴澤津賀寿さんが引いた後に呼吸を整える、というようなことをおっしゃっていましたが、ただ軽く引いていらっしゃるのではなく、一音に集中して心から引いているから音が生きてくるのだと思い、大変感動しました。
○配信という方式だからこそ、わかりやすくてよかったと思いました。三味線という楽器ひとつで、人物像、状況、感情など諸々表現できること、日本の伝統芸能の奥の深さをあらためて感じました。
○義太夫の伝統をコツコツと一つ一つ積み上げて来られた御両人の御努力と謙虚さに只々頭が下がる思いです。
○大人と子供、聖と俗が、音色ひとつで描き分けられる素晴らしい世界だと感じました。太夫と三味線方の役割分担、協力体制のお話も聞けて興味深い時間でした。
○義太夫、常磐津、長唄などなどの違い、その使われている楽器の違いなど何も分かっておりませんでした。寺子屋の講座でだんだん分かるようになり、今回のオンライン配信の講座でバッチリと、私の老いた脳にもとてもクリアーに入って参りました。
○三味線でいろいろと表現できて面白い。それにしても大夫さんの声の大きさ?はっきりさが暑さを吹き飛ばしてくれる。すっきり!
○じっくり三味線の音を聞いたことがないので、耳を大きくしながら、聞いていました。一度も、触った事がないので経験してみたいと、思いました。
○必要に応じて手元がアップになったりして、対面講座より分かりやすかったです。
○たった2つの音だけの いろどめ の実演はとても興味深く聴かせていただきました。内容に沿って微妙な音の表現の違いを出していることは驚きでした。津賀寿さんが、息を整えないと連続して弾けない、とおっしゃいていたことが印象に残りました。
○「いろどめ」=「色ドメ」に興味を惹かれました。キャラという前提を音で表現しているとは、これまでまったく知らず…。
○演奏法により曲想の変化がどう変わるかが、手許がよく見えることで、体系的に理解できました。
○三味線はバチに入れる力加減で雰囲気がガラリと変わる、弦楽器だけど打楽器のような要素もあるのだなあ、というのが分かりました。続けて弾くと息が切れる、というのも実感が籠っていました。
○人々は歌舞伎の中で登場人物を見るだけでなく音で人物のイメージを掻き立てられるのでより演目に夢中になるのだ。このことから三味線は歌舞伎のなかでなくてはならぬものだと感じた。
○お三味線でいろいろな擬音、鐘の音や猿の鳴き声、扉を閉める音はもちろん、登場人物の喜怒哀楽も語りといっしょに表現していることがよくわかった。
○お馴染みのコンビで「待ってましたっ!」と思わず声をかけました。京之助さんの絵がかわゆらしく、また全体の内容も良かったです。
○今までは太夫さんの語りを理解しようと聞いていたが、三味線の音をしっかり開きたいと思いました。
○いままでは義太夫節はただ聞いているだけでしたがこれからはお三味線を良く聞きながら聞くようにします!
○三味線は心地よいバックミュージックの感で聞いてましたが 三味線が義太夫をリードしてることが二人の会話でよく理解できました。
○義太夫と三味線は夫婦と同じである例えからはじまり、三味線が単調な音のみではなく、様々な場面を広げている大事な存在なのだと思いました。
○津賀寿さんの三味線をひきわける時、息を整えないとひけないと言われた言葉が印象に 残っています 。耳をすまして興味深く聞いてみたいと 思います。
○今回三味線によって人物や感情を表現できることを知り、とても驚きました。クイズを解いていくうちに音の違いも理解できるようになりました。
■「歌舞伎の女形」
○女形の体形の作り方、歌舞伎の感情表現を丁寧に教えていただけ、とても楽しかったです。普段の生活で自分自身が気を付けるべきことも学べました。
○女形の体形の作り方、歌舞伎の感情表現を丁寧に教えていただけ、とても楽しかったです。
○女性以上に女性らしく、女性にも真似できない美しさ。何度聞いても面白い。
○現代女性が忘れ去ってしまった恥じらいや慎み深さの表現など、改めて気付かされました。何度でも視聴し直して、Stay Home 時間を楽しませて頂きました。
○勘定奉行の人が実は女形サンだったの?一番驚きました。歌舞伎の女形の様式美?歌舞伎の伝統を思い知らされました。
○大変面白く、時間が短く感じられました。続編も聞きたいです。(沢山メモをとりました)オンラインで良かったのかも知れません。何度も繰り返し見ることができ、細かいところまで良く見えました。
○「泣き紙」という名称を初めて知りました。懐紙を使っているのは分かっていましたが、ちゃんと名前があったんですね。
○「女」というキャラの身体と声としぐさ(方法・様式)がとてもわかりやすかったです。
このような前提の上に役者は独自の芸を生み出していることを再認識できました。
○「女らしさとは、何か」を論理的に研究している方のお話は、違うものだと思いました。
○男性が異性である女性を表現するのは非常に難しいことだと思いますが、常にどう見えるか、見せるかということを研究し、形に表現するその努力と根気と表現力はまさに素晴らしいものだと実感しました。直接講演を聴けず、残念でしたが、かえって何回も鑑賞することができ、大変勉強になりました。
○「男女の骨格構造の違い」を熟知して、それに合わせて女性の身体に合わせていくという話は非常に興味深いものがありました。
○京蔵丈と鈴木先生のお話を伺っていて,女形という形態を現代にあえて残す意義を考えさせられました
○感情表現の恥じらい。扇子や手ぬぐいを見惚れて落とす実演、いいなぁ、コチラが惚れてしまうなぁ…
○京蔵丈の「京蔵節」と申しましょうか、すっかり引き込まれました!女形の泣きや笑いを、ぜひ取り入れてみたいと思います。
○小道具の扱い方も役の柄により異なる事を実演して下さり、理解できました。
○少しでも学んで女性らしく有りたいです!
○「胸に目がある。」とはとても驚愕でした。
○ぜひ覚えておきたい事と、常に心がけて、女性でも、もっと女性らしく、口で言葉で言うのではなく、体全体・心も伴って行動したいと思いました。
○男が女に“変身“してしまうという、ある意味むちゃくちゃな、アヴァンギャルドな方法論で役者をつとめることそのものに個人的には驚愕いたしました。
○中村京蔵騎師と鈴木英一先生のテンポの良い会話で、可成り理解でききました。
○日々の生活に流されて女性らしさを何処かに置き忘れてしまっている自分自身をあらためて見つめ直させてくみます。なかなか歌舞伎役者の方より、直接講義を受ける機会が無い中でお話しが聞けて身近に感じたのは良かったです。
○世界に誇れる歌舞伎ですが、友人に女形は胸が肝心なのよ、そんな説明 雑談をしながら楽しんでいきたいと思います。
○一瞬にして女形の体つきに変われるのを拝見して感動的でした。
※敬称略
公演の動画(ダイジェスト版)はこちら→
地域密着型伝統芸能プロジェクト“渋谷の学び舎”
2024伝承ホール寺子屋
区民出演の〈カブキ踊り〉と大好評〈歌舞伎リーディング〉
昨年の「渋谷金王丸伝説」は久しぶりに疫禍による制限なく、区民が心躍らせて松本幸四郎さんと〈カブキ踊り〉でリアル共演し、伝承ホールの舞台をユサユサと揺らせました。その躍動の模様は記録映画『継往開来』として収録、本年2月に劇場公開され、高い評価を得ました(近日、配信予定)。今年も多くの初参加者を迎え、陽気で溌剌とした舞台となりそうです。特に「海のモノとも山のモノとも判らない(褒め言葉です)」ジュニア低学年に注目です。定番の伝承曲「渋谷カブキ音頭」「カブキぼん!ダンス」に、昨年始めて塾生が踊った「カブキ者の詩」……実はまだ隠しネタがあるのです。乞うご期待。
後半はもはやこの公演の名物ともなった感がある〈歌舞伎リーディング〉。奇才の狂言作者・四世鶴屋南北の作品を「全作、演りたい」と熱望する、当代の南北役者・松本幸四郎丈が、舞台表現の新たな形に再々度挑みます。今年はどのような「江戸の悪華」が伝承ホールに咲きますでしょうか。渋谷で江戸のハロウィン、ご覧に入れます。
【第一部】
カブキ踊り「渋谷金王丸伝説」
渋谷を拓いた英雄・渋谷金王丸に守られ、
伝統芸能を愛する区民100人が、松本幸四郎さんと、カブキ踊り尽くし。
「渋谷カブキ音頭」「カブキぼん!ダンス」「カブキ者の詩」ほか
出演 : 松本幸四郎、2024伝承ホール寺子屋塾生の皆さん
作詞 : 鈴木英一
作曲 : 村治崇光
振付 : 松本錦升
【第二部】
復活上演を夢見て
歌舞伎リーディング
奇才・四世鶴屋南北、幻の名作を当代の南北役者・松本幸四郎がリーディング
演目鋭意検討中 近日〈伝承ホール寺子屋特設サイト〉にて発表
出演 : 松本幸四郎 ほか
監修 : 古井戸秀夫
2024年10月27日(日)18時開演(17時30分開場)
会場:渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール(6階)
全席指定:4,000円(高校生以下:1,500円)[税込]
※当日券は各席種プラス500円(残席がある場合のみ開場時間より販売)
※車椅子席はホール事務室にお問合せください。
8/20(火)10時チケット発売開始
直接販売・お問合せ
●渋谷区文化総合センター大和田(3F) ホール事務室
TEL.03-3464-3252(受付時間 10:00~19:00)
※公演時間は2時間程度(途中休憩有)を予定しています。
※未就学児からご入場いただけます。チケットをお求めください。但し、3歳未満は大人1名につき1名まで膝上鑑賞無料(お席が必要な場合はチケットをお求めください)。
※場内での撮影・録音・飲食は固くお断り致します。
※収録のため、カメラが入る場合がございます。ご了承ください。
※都合により、出演者等に変更のある場合がございます(不可抗力により、表記日時の公演を中止する場合以外は、チケットの払い戻しは致しませんので、予めご了承ください)。
監修・演出:松本幸四郎
プロデュース:鈴木英一
主催:渋谷区
協力:松竹株式会社
チラシのダウンロードはこちら>>>
出演:松本幸四郎 尾上菊之丞 2022伝承ホール寺子屋塾生の皆さん
インタビュー:比留間広明宮司(金王八幡宮) 田原光泰学芸員(白根記念渋谷区郷土博物館)
台本・構成:鈴木英一(伝承ホール寺子屋プロデューサー)
映像監督:栂岡圭太郎
撮影:株式会社オリジナル
協力:金王八幡宮 白根記念渋谷区郷土博物館 コスモプラネタリウム渋谷
地域密着型伝統芸能プロジェクト“渋谷の学び舎”
2021伝承ホール寺子屋 シブヤ THE ヒーロー Konnohmaru
●素踊り 常磐津「寿式三番叟」 立方 松本幸四郎
地域密着型伝統芸能プロジェクト“渋谷の学び舎”
2023伝承ホール寺子屋 古典の日
2023年11月1日(水) 渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール
〈第一部〉カブキ踊り「渋谷金王丸伝説」
作詞:鈴木英一
作曲:村治崇光
振付:松本錦升
〈第二部〉歌舞伎リーディング 四世鶴屋南北作『絵本合法衢』「安井福屋の場」
出演:松本幸四郎 ほか
監修:古井戸秀夫
地域密着型伝統芸能プロジェクト“渋谷の学び舎”
伝承ホール寺子屋 特別公演
2023年2月14日(月) 渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール
〈第一部〉映像作品「渋谷金王丸伝説~渋谷のカブキ者~」
監督:栂岡圭太郎
台本・構成・演出:鈴木英一
振付:松本錦升
作曲:村治崇光
〈第二部〉歌舞伎リーディング「春商恋山崎」五代目松本幸四郎の引窓与兵衛
出演:松本幸四郎 中村歌之助
監修:古井戸秀夫
地域密着型伝統芸能プロジェクト“渋谷の学び舎”
2021伝承ホール寺子屋 シブヤ THE ヒーロー Konnohmaru
2021年10月25日(月) 渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール
祝 渋谷区文化総合センター大和田開館十周年
2020伝承ホール寺子屋 古典の日 シブヤ THE ヒーロー Konnohmaru
2020年11月1日(日) 渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール
2019伝承ホール寺子屋 シブヤTHEヒーロー Konnohmaru
2019年10月27日(日) 渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール
2018伝承ホール寺子屋 シブヤTHEヒーロー Konnohmaru
2018年10月22日(月) 渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール
2017伝承ホール寺子屋 シブヤTHEヒーロー Konnohmaru
2017年10月4日(水) 渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール
2016伝承ホール寺子屋 シブヤTHEヒーロー Konnohmaru
2016年11月27日(日) 渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール
2015伝承ホール寺子屋 シブヤTHEヒーロー Konnohmaru
2015年8月7日(金)〜9日(日) 渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール
2014伝承ホール寺子屋 シブヤTHEヒーロー Konnohmaru
2014年8月17日(日) 渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール
2013伝承ホール寺子屋 シブヤTHEヒーロー Konnohmaru
2013年8月3日(土) 渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール
2012伝承ホール寺子屋 シブヤTHEヒーロー Konnohmaru
2012年10月28日(日) 渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール
伝承ホール寺子屋 シブヤTHEヒーロー Konnohmaru
2011年8月25日(木) 渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール
伝承ホール柿落とし公演 シブヤTHEヒーロー Konnohmaru
2010年11月27日(土) 渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール
地域密着型伝統芸能プロジェクト“渋谷の学び舎”
2024伝承ホール寺子屋 古典の日 公開講座
解説と実演&上映会
阿波木偶箱まわし保存会出演
4K・VR徳島映画祭グランプリ作品「人形師 天狗久」(監督:栂岡圭太郎)上映
司会進行:鈴木英一(伝承ホール寺子屋プロデューサー)
出演:阿波木偶箱まわし保存会
辻本一英
中内正子
南公代
制作協力:栂岡圭太郎
会場:渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール(6階)
東京都渋谷区桜丘町23-21※渋谷駅より徒歩5分
全席指定:3,000円〔税込〕
9/18(水)10時発売開始
※当日券はプラス500円(残席がある場合のみ開場時間より発売)
※車椅子席はホール事務室にお問合せください。
〔直接販売・お問合せ〕
渋谷区文化総合センター大和田(3F)ホール事務室
TEL.03-3464-3252(10:00-19:00)
【渋谷区民先行優待販売】
全席指定:2,000円〔税込〕
9/8(日)10時から文化総合センター大和田(3F)ホール事務室にて直接販売。なくなり次第終了。区内在住、在勤、在学を証明できるものを持参。電話予約については発売日に残席があった場合、翌日より受付。
※未就学児の入場・ご同伴はご遠慮ください。
※場内での撮影・録音・飲食は固くお断り致します。
※収録のためのカメラが入りますのでご了承ください。
※都合により、出演者等が変更となる場合がございます、なお不可抗力により表記日時の公演を中止する場合以外は、チケットの払い戻しは致しませんのでご了承ください。
※最新の情報は、大和田公式ホームページでご確認ください。
www.shibu-cul.jp
協力:公益財団法人ポーラ伝統文化振興財団
地域密着型伝統芸能プロジェクト“渋谷の学び舎”
2022伝承ホール寺子屋
古典の日 公開講座
地域密着型伝統芸能プロジェクト“渋谷の学び舎”
2021伝承ホール寺子屋
古典の日 公開講座
●第一部
歌舞伎講座「寿曽我対面」
講師:古井戸秀夫(東京大学名誉教授)
お話と歌舞伎音楽実演
出演:常磐津和英太夫 ほか
●第二部
文楽講座「国性爺合戦」
講師:児玉竜一(早稲田大学教授・演劇博物館副館長)
お話と義太夫実演
出演:鶴澤津賀寿(女流義太夫三味線方) ほか
●第三部
能楽講座「高砂」
対談:山階彌右衛門×鈴木英一
ワークショップと実演 仕舞「高砂」
出演:山階彌右衛門(観世流能楽師) ほか
伝承ホール寺子屋 映像作品上映会
2024年2月3日(土)
登場する人々:
松本幸四郎
2023伝承ホール寺子屋塾生の皆さん
賀古唯義(那谷寺文化財研究所所長)
瓢屋小糸(芸者)
喜利家鈴子(芸者)
高橋千善(「料亭・三長」三代目)
常磐津連中
伝承ホール寺子屋 公開講座
2024年2月3日(土)
伝承ホール寺子屋 初春公開講座
第1回 2024年1月12日(金)
「歌舞伎舞踊」
第2回 2024年1月19日(金)
「江戸歌舞伎」
第3回 2024年1月26日(金)
「上方歌舞伎」
※渋谷区文化総合センター大和田学習室1にて開催
伝承ホール寺子屋 公開講座 レクチャー&デモンストレーション
2023年10月29日(日)
伝承ホール寺子屋 初春公開講座
第1回 2023年1月13日(金)
「舞踊の名作」
第2回 2023年1月20日(金)
「鶴屋南北の名作」
第3回 2023年1月27日(金)
「義太夫狂言の名作」
※渋谷区文化総合センター大和田学習室1にて開催
伝承ホール寺子屋 公開講座
2022年10月29日(土)
伝承ホール寺子屋 古典の日 公開講座
2022年11月1日(火)
伝承ホール寺子屋 公開講座
2022年2月5日(土)
伝承ホール寺子屋 初春公開講座
第1回 2022年1月 7日(金)
人形浄瑠璃「義経千本桜」
第2回 2022年1月14日(金)
歌舞伎「京鹿子娘道成寺」
第3回 2022年1月21日(金)
舌耕芸「〈講談〉勧進帳」
※渋谷区文化総合センター大和田学習室1にて開催
地域密着型伝統芸能プロジェクト“渋谷の学び舎”
2021伝承ホール寺子屋
古典の日 公開講座
2021年11月1日(月)
第一部 歌舞伎「寿曽我対面」
第二部 文楽「国性爺合戦」
第三部 能楽「高砂」
伝承ホール寺子屋 公開講座
2020年2月2日(日)
伝承ホール寺子屋 初春公開講座
2020年1月17日(金)・24日(金)31日(金)
※渋谷区文化総合センター大和田学習室1にて開催
伝承ホール寺子屋 古典の日
2019年11月1日(金)
出演:尾張万歳保存会
宮田陽・昇
コンパス
常磐津連中
伝承ホール寺子屋 公開講座
2019年2月3日(日)
伝承ホール寺子屋 古典の日
2018年11月1日(木)
出演:尾上敬嘉
尾上菊見乃
尾上菊緋女
尾上博美
尾上紫壽
尾上菊透
伝承ホール寺子屋 公開講座特別編
2018年2月3日(土)
出演:五耀會
(西川箕乃助
花柳寿楽
花柳基
藤間蘭黄
山村友五郎)
伝承ホール寺子屋 古典の日スペシャル
2017年11月1日(水)
出演:柳亭こみち(落語)
江戸屋まねき猫(物真似)
鏡味味千代(太神楽)
一龍斎貞鏡(講談)
伝承ホール寺子屋 公開講座特別編
2017年2月5日(日)
出演:五耀會
(西川箕乃助
花柳寿楽
花柳基
藤間蘭黄
山村友五郎)
伝承ホール寺子屋 古典の日
2016年11月1日(火)
出演:善竹十郎ほか
ゲストパネラー:
松濤美術館学芸員
コスモプラネタリウム渋谷解説員
伝承ホール寺子屋 公開講座
2016年1月24日(日)
出演:観世清和(二十六世観世宗家)ほか
2016年1月30日(土)
出演:吉田玉男(文楽人形遣い)ほか
伝承ホール寺子屋 古典の日
2015年11月1日(日)
出演:柳家〆治
柳亭燕路
入船亭扇蔵
柳亭こみち
伝承ホール寺子屋 古典の日
2014年11月1日(土)
出演:雅楽道友会
伝承ホール寺子屋 公開講座
2014年1月18日(土)
出演:観世清和(二十六世観世宗家)ほか
2014年2月2日(日)
出演:吉田玉女(文楽人形遣い)ほか
伝承ホール寺子屋 伝承ホール能
2013年1月13日(日)
出演:シテ 山階彌右衛門ほか
伝承ホール寺子屋 伝承ホール能
2012年3月18日(日)
出演:シテ 観世清和(二十六世観世宗家)
笛:一噌仙幸(人間国宝)ほか