伝承ホ-ル寺子屋とは

ゼヒ読ンデクダサイ

 2010年11月、渋谷区に伝統芸能上演を目的とする待望の〔伝承ホール〕が誕生しました。その開場祝賀公演では、渋谷の土地を開拓した伝説的ヒーロー〔渋谷金王丸〕を題材にした「渋谷金王丸伝説」が、松本幸四郎(当時、市川染五郎)さん主演により、創作カブキ踊りというスタイルにて上演されました。そのフィナーレで、公募によって選ばれた区民78名が新曲「渋谷カブキ音頭」で幸四郎さんと大興奮の共演。盛況・喝采・感動・号泣……まさに渋谷区の文化事業に新たな一葉が加わった舞台であり、この区民の熱い気持ちを大事にしたいと、翌年から伝承ホールを拠点とした伝統芸能を総合的に学ぶ〔伝承ホール寺子屋〕が組織されました。コレガハジマリ

伝承ホール
2010年11月、渋谷区桜丘町の旧大和田小学校跡地にオープンした複合施設 「渋谷区文化総合センター大和田」に開設された定員345名のホール。伝統芸能から現代演劇、コンサートまで幅広い舞台芸術が行われている。

 応募資格は渋谷区在住・在勤・在学の方。小学校1年生から80歳を過ぎたシニアまで、毎年100人を超える塾生が一緒に伝統芸能を楽しく学ぶことになりました。他の自治体では児童とシニアを分けて学ばせる事業が主ですが、我が寺子屋では同じ課題を世代を超えて共に学ぶことに意義を見出しています。家族参加モ、オオイデス

様々な世代の塾生たち

 この寺子屋事業には三つの柱があります。一つは、開場公演以来〝吉例〟となっている松本幸四郎さん主演の「渋谷金王丸伝説」公演のフィナーレにおいて披露する「渋谷カブキ音頭」への出演です〔カブキ踊り体験プログラム〕。約三ヶ月の厳しい稽古を経た後、その成果を問う大舞台に立ちます。曲調は古典舞踊に較べればアップテンポですが、幸四郎さん振付の踊りはしっかりと日本の伝統的な所作に基づくものです。「カブキぼん!ダンス」もオドリマス

カブキ踊り実技稽古

 二つ目は〔伝統芸能プログラム〕として、主に練習室で実施している学習プログラム。日本を代表する講師陣から伝統芸能について贅沢な講義を受けます。多くの塾生が「カブキ音頭」出演を兼ねていますが、この学習プログラムに専念する方もいます。これまでに学んだジャンルをざっと列記してみれば、実技では能・狂言・歌舞伎・伝統音楽(義太夫・常磐津・清元・新内・長唄・鳴物・発声)・話芸(落語・講談)・パントマイム。美術では、舞台美術・衣裳デザイン・小物製作。座学は藝能史・芝居小屋・現代劇場・日本文化……等々。これはもう演劇学校のカリキュラムにも負けていません。いずれアーカイブ

古典の日公演「雅楽」

 上記の学習プログラムは塾生のみを対象としていますが、年に二、三回ほど一般の方も参加して頂ける〔公開講座〕も開催しています。これが三本目の柱です。この開催については単に著名人を呼んで満足という形ではなく、必ず〝寺子屋目線〟での独自プロデュースや演出を施し、その日ホールに足を運んだ人でしか為し得ない新発見をして頂きます。これまでに雅楽・能・狂言・文楽・歌舞伎・日本舞踊・寄席・漫才・万歳などの講座を開催しました。昨年度からは、この上演形式の公開講座に加え、座学講座も催し始めています。世間で文化芸術講座が激減している状況を憂い、我が寺子屋発信にて文化芸術を学ぶ必要性を再認識してもらう目的があります。初年度は「古典藝能の作家たち」というタイトルで、世阿弥・近松門左衛門・鶴屋南北を扱いました。竹本センセイ、古井戸センセイ、児玉センセイ

初春公開講座

 その他、講師陣からの依頼や必要に応じて、提携公演を行うこともあります。実績として歌舞伎公演・女流義太夫公演・日本パントマイム協会発足記念公演などがあります。

提携公演「つがじゅの会」

 我が寺子屋も発足から十年がたちましたが、どこにもないオンリーワンの文化事業を目指し、まだまだ試行錯誤の連続です。可能な限り前例や行政常識に囚われず、塾生一人一人の個性に応じた、柔軟で手作り感のあるチームを作りたいと思っています。そしてその環境作りは、すでにサポーターやボランティアの方々、経験者や保護者の皆さまの手により完成しつつあるのも我が寺子屋の自慢です。現在ご存知のような疫禍により、文化芸術は経験したことのない危機に陥りました。この状況は直ぐには収まらないかもしれませんが、伝承ホール寺子屋は新しいテクノロジーを便利使いしながら、あくまでも〝心と体が触れあえる〟道場であり続けたいと願っています。……というのが、〔伝承ホール寺子屋〕です。長くてスミマセンでした

修了式

伝承ホール寺子屋プロデューサー 鈴木英一

伝承ホール寺子屋プロデューサー。早稲田大学演劇博物館招聘研究員。聖学院大学、宇都宮大学講師。常磐津節浄瑠璃方。伝統藝能作家。当伝承ホールの自主事業「渋谷金王丸伝説」の作・プロデュースを務めている。「(かぶき体操)いざやカブかん!」「渋谷カブキ音頭」「カブキぼん!ダンス」の作者。

 

活動記録

 

伝承ホール寺子屋 フォト・ギャラリー(2020年度の活動記録より)

9~11月 カブキ体験プログラム

7~2月 伝統芸能プログラム

 

 

 
 

カブキ体験プログラムレポート(2020年度)

 
 

★カブキ体験プログラム 「渋谷金王丸伝説」
対象:寺子屋塾生
会場:多目的アリーナ 
講師:松本幸龍、実技指導補:松本幸凛、藤間翔央、花柳優舞音、松本幸才

カブキ踊りお稽古:ガイダンス&第1回:9月6日/第2回:9月13日/第3回:9月20日/第4回:10月4日/第5回:10月11日

2020年度のカブキ体験プログラムは新型コロナウイルス感染拡大のために、これまでの参加者全員での稽古方法を変更し、初心者と毎回人数限定で参加希望の経験者を加えて20人迄の稽古とする。その他の経験者には、随時、寺子屋専用サイトに講師のお手本をアップして、オンラインでの自主稽古に励んでもらうこととしたが、これまでのように講師による稽古指導を直接受けることができないことが、却って経験者の意欲を駆り立てたようであった。自宅で有意義な稽古が行われた由を聞いて安堵した。初めての参加者にとっては、大勢で踊る一体感を体験できる場がなく寂しいことではあったが、講師とのほぼマンツーマンの密度の濃い稽古もまた貴重な体験となったに違いない。みんな、本当によくガンバった。ジュニア保護者のみなさんもサポートありがとう。

撮影(区民本番):10月18日

今回の「渋谷金王丸伝説」では、幸四郎さんたちとのリアル共演が叶わず、塾生は映像での参加となり、撮影を行う。参加者は8組に分かれ、「渋谷カブキ音頭」、「カブキぼん!ダンス」を踊る。驚くほどの習熟度。どこに出しても恥ずかしくない出来映え。全ての収録にお手本で踊って頂いた講師の先生方、さぞやお疲れになられたかと。本当にありがとうございました。
古典の日「渋谷金王丸伝説」 ゲネプロ(塾生鑑賞会)&本番:11月1日

出演:十代目松本幸四郎 尾上菊之丞 尾上京 松田美瑠 渋谷区民カブキ踊り(2020伝承ホール寺子屋塾生)の皆さん

本番は、区長挨拶のあと、幸四郎さん、菊之丞さん、鈴木プロデューサーによるお話でスタート。続いて、幸四郎さんによる素踊り常磐津「吹寄老満津」が披露される。舞台転換の間、金王八幡宮の比留間宮司に初登場いただき、鈴木プロデューサーとの対談。最後は、創作傾奇おどり「KONNOUMARU伝説」にて、幸四郎さん、菊之丞さん、京さん、美瑠さんの4名が疫病をテーマに踊り、新曲メドレーなどを披露。あわせて区民の踊り2曲を上映。

客席は感染対策で一席ずつ空け、座る事のできない客席には塾生が“自分の踊りを見て欲しい人”を描いたイラストを展示。塾生渾身の作画は大評判。

開館10周年、11回目を迎えたコロナ禍での本番は、区民のリアル共演は叶わなかったが、さまざまな試みの中、講師、スタッフ、ボランティアスタッフに支えられ、無事公演を終えることが出来た。


 
 

 
 

伝統芸能プログラムレポート(2020年度)

 
 

★公開講座 「今こそ、心と体を創る学校」 演劇とパントマイムによる心身の鍛錬について
対象:寺子屋塾生(申込制)
7月29日 伝承ホール

講師:高泉淳子 
コロナ禍で今年の寺子屋がようやく開講、久しぶりの邂逅を喜ぶ塾生。シェークスピア作「ハムレット」のセリフをテキストに、言葉による表現を学ぶ。ともすれば大袈裟に演じることが表現と勘違いされるが、自分の言葉で自然体で丁寧に話すことが大切とのお話。最後は、いくつかのキャラクターに扮しての演技手本で会場を沸かせる。
講師:江ノ上陽一
劇作家サミュエル・ベケットの「言葉なき行為 II」を演じる二人のパントマイマーの映像を上映。雨中にビルの屋上で演じられる不条理劇は衝撃的。続けて、台本なしのぶっつけ本番で、パントマイム実践講座。チャレンジした塾生たちの驚きのパフォーマンスに拍手喝采。 しばしコロナ禍で鬱積していた気持ちを解放できた講座となった。

★初春公開講座 「古典藝能の名作」
対象:一般 ※緊急事態宣言発出のため講座は中止、収録を行う。(2021年古典の日公開講座にて上映予定)。

歌舞伎「寿曽我対面」
1月15日 学習室1

講師:古井戸秀夫
今回のテーマは鎌倉時代に実際にあった曽我兄弟の仇討ちを元にした江戸の歌舞伎「寿曽我対面」。江戸の初春に繰り返し上演された吉例の寿狂言。物語の内容、演じる役者、江戸の習俗、講師自身の絶妙な語り口が一体となって、史実と芝居が混然となる。
人形浄瑠璃「国性爺合戦」
1月22日 学習室1

講師:児玉竜一
日本と明国のハーフ和藤内が活躍するスケールの大きな作品。作者、近松門左衛門の文学表現は現実の舞台の大きさを超えるもので、眼から鱗のエピソードなど盛り沢山。科白を読む講師の語り口は役者そのもの、まるで芝居を見るような魅力的な講座。
能「高砂」「清経」「野宮」「三井寺」「鞍馬天狗」

講師:竹本幹夫
能の主役は神・男・女・狂・鬼に大別される。それぞれジャンルの名作の魅力を、講師作成のパワーポイントにて贅沢な解説。これも後日、一般に上映公開予定。

★学習プログラム 「やしょめ寄席学プロ版」
対象:寺子屋塾生 ※緊急事態宣言発出のため、リアル講座は中止、収録を行う。(オンラインにて2/7~3月末まで開催)。視聴後の感想文を募集。
1月17日 大練習室

講師:林家なな子
演目はお馴染みの「てんしき」。オナラをテーマにした小坊主と和尚の珍妙なやりとりにリアル講座なら、さぞ大笑いだったに違いない。最後に南京玉簾を披露。
講師:春風亭ぴっかり☆
はじめに、主人と使用人のコミカルなやりとりがおかしい小噺「みそ豆」。続いて、配信を考慮しての「動物園」。落語では動物の動作などは誰も教えてくれないので本物を見て研究したそうで、ライオンの演技はお見事。
講師:林家つる子
演目は「反対俥」。障害物を飛び越えて走る人力車のシーンでは何度も座布団の上を跳び跳ねる力技。さらに「鬼滅の刃」のエピソードを散りばめ、体を乗り出し、カメラの視界からはみ出しそうな勢いで塾生に呼びかける熱演。
講師:柳亭こみち
演目は「そば清」、「妻の酒」、そしてコロナとの縁切りを願って「縁切榎」の三題。 さらに、芸者の一日を歌った端歌「梅にも春」に合わせて踊る当振を披露。コロナ禍で苦しむ人々へ「落語は人の心を元気にするエンターテイメントです」と力強いエールが送られた。
いずれも寄席社会において少数精鋭で奮闘する女性芸人の魅力をたっぷりと味わう講座となった。

 
オンライン版「やしょめ寄席」塾生感想文紹介
2020年度は、コロナ禍により毎年恒例の「やしょめ寄席」を伝承ホールで開催することが出来ませんでしたが、オンライン講座を実施し、自宅で落語を楽しんで貰いました。いつでも、どこでも、何回でも楽しめる。オンラインには利点もありますね。寺子屋塾生も大いに笑い、多くを学んだようです。その感想が寄せられましたので、いくつか抜粋して紹介したいと思います。

【ジュニアクラス】

●きょう、かぞくと「やしょめよせ」をみたよ。「てんしき」はおならのことなのに、われちゃったとか、たべちゃったっていうのがわかんなくて、おもしろかったよ。(小学1年女子)

●ぼくは、林やさんのらくごのせつめいをきいて、らくごは、せん子と、きものと、ざぶとんだけでいろいろなせかいのひょうげんができるのがおもしろかったです。おそばをたべるものまねは、ぼくもまねしてみたりしています。(小学1年男子)

●わたしは、このどう画を見るずっと前に、CDで「てんしき」のらくごを聞いたことがありました。その時は、こうか音をどうやって出しているのか分からず、お話を聞いているだけでした。今回、らくごかさんたちが使う道具を教えていただき、みぶりてぶりを交じえたらくごを聞いてCDとはぜんぜんちがうなと思いました。らくごかさんたちがとうじょう人物によって体のむきをかえたり、声をかえたり、道具を使ってやくになりきったりするので、耳だけで聞くCDよりもお話がすんなり頭に入りました。わたしのお気に入りの場面は、ちんねんがおしょうさんのおつかいに出るところです。なぜなら、ざぶとんの上にいながら、本当に歩いているようにひょうげんされているからです。早くコロナがしゅうそくして、生でらくごを聞ける日がまちどおしいです。(小学2年女子)

●「てんしき」がおならのことは知ってたけれど面白かったです。「てんしき」の落語もおしょうさんがごまかす所が面白かったです。落語というのは扇子と手ぬぐいだけで色々なものを表すのはすごく大変だと思います。落語家の、はやしやななこさんはすごくれんしゅうしたとおもいます。「南京玉すだれ」が一番すごいと思います。南京玉すだれだけで釣竿やとりいができるなんてすごいと思います。何か仕組みがありそうです。あとは、ざぶとんと、クッションの違いがあるなんてびっくりしました。クッションとざぶとんはほとんど同じだと思いました。(小学3年女子)

※保護者の感想……娘と一緒に楽しく拝見しました。私自身は寄席は何度か体験したことがありますが、改めて落語家さんの鍛えあげられたお声の素晴らしさに感激しました。また芸者の一日の当振が素晴らしかったです。娘は「てんしき」の意味は以前テレビで見たとかで知っていたようでしたが、落語家さんの絶妙な間合いや軽妙な語り口にゲラゲラと笑いながら見ていました。

●わたしは、人前で話すことが苦手です。人前ですらすらしゃべれてすごいなと思いました。林家ななこさんのそばのすすりかたやそばの食べるえんぎをやってみたら楽しかったです。でも口に何もいれないですするのは、むずかしかったです。お水を少し口に入れるとすする音が出せてふしぎでした。お母さんもざぶとんとクッションとのちがいを知らなかったからべんきょうになったとよろこんでいました。楽しいお話をありがとうございました。(小学3年女子)

●私は落語を聞くことは好きだけど、人前で落語をするのは緊張してしまうので、落語家の方は凄いなと思いました。それとお蕎麦をすする場面や巻き舌の所が特に凄いと思い、よくスラスラ話をしていて、私も将来こういう方々になれたらいいなと思いました。(小学5年女子)

●こみち先生のさいごのところの、人の目を見て話すことは大切。のところが心にのこりました。落語も人の目をみてしているんだなーとおもった。/ななこ先生の「てんしき」は、最後におしょうさんがだまされたところがおもしろかったです。/つるこ先生の「はんたいぐるま」は、ジャンプをして、おっとっと・・となるところがおもしろかったです。(小学5年男子)

●私はジュニアですが、シニアの落語も見させていただきました。オンラインで得をした気分です。「そば清」が一番おもしろかったです。そばを食べている時の音が本当にそばを食べているみたいで私もお腹がすいてしまいました。おもしろくて私もそばをすする練習をしてみました。二つ目のオチの「そばの精」はすごく声がかわいかったです。また、「てんしき」もおもしろかったです。私はNHKの「落語theムービー」という番組で前に見たことがあったのですが、話し方が上手だったので、とても楽しめました。前から落語は好きでしたが、これからももっと落語を聞きたいです。(小学5年女子)

●一番面白かったのは、「反対俥」です。鬼滅の刃とかの、面白い所がたくさんあって見ていて楽しかったです。また、「南京玉すだれ」もすごかったです。特に最後の打ち上げ花火はとっても綺麗ですごかったっです。「そばの清」は、昔話がたくさん載っている本で、「とろかし草」という題名で読んだことがあったけど、落ち2では、そばの精が出てきてとっても面白いと思いました。(小学5年女子)

●話し方と身振り手振りだけで一つの話を表現できる落語はすごいなと思いました。「反対俥」では扇子を魚に見立てたり、蕎麦を食べる様子を扇子を箸に見立てたり、扇子と座布団だけであそこまで話を面白くできる落語家の方をとてもすごいと思いました。(中学1年女子)

【シニアクラス】

●こみち師匠の動画「縁切榎」を見て、なんともいえない不思議を感じました。……男性・女性とは?演者にとって、異性とは?。例えば春風亭一之輔が噺の中で女房になるとき、彼にとっての異性を感じます。これは、おそらく通念としてではないのか?。「この落語家は男で、今、女を演じている」という回路が頭の中にすでにあるのでは?と自分を疑いました。
 芸者と娘はこみちにとっては同性、主人公の男は異性。この決め事を感じない不思議。
どちらの性でも演じていることには変わりはないのですが、極端に言えば、芸者と娘の方にむしろ「異」を感じたのです。演者自身が消えてゆくことの究極、落語に限ったことではないと思います。おおげさなことばですが、演じることの始源、それをあらためて考えさせられました。
 未来に向かって、彼女たちを女性落語家ではなく、落語家と呼びましょう。(伝統芸能プログラム男性)

●林家つる子師匠は一昨年BSでの座布団芸人選手権での好演を目にして以来談志師匠の女版再来かと期待し追っかけを自負していますので楽しく拝見させて頂きました。つる子師匠の座布団の上を飛び跳ね後ろ向きも厭わないヤル気にはエネルギーを貰えた気がしますしあの変幻自在の表情の変化は大竹しのぶさんの愛の讃歌を彷彿とさせる物があり久々の期待の新人では無いかと期待しています。(四年目男性)

●寸評抜粋
・シニア<ぴっかり☆さん> 
 「味噌豆」。現在の状況では直接みることは困難な演目を配信で見られてうれしい。でも実際に生で拝見したらきっともっと楽しいはずだ。彼女に限らず、ほかの演目も。来年の秋にはワクチンも行き渡り、もう少し自由に公演ができたらと願っている。
 「動物園」。ぶらぶらしているだけと言っても、6時間ぶっ続けでライオンを演じることはかなり体力と根性が必要な職業だと思った。……ライオンの歩き方を真似しようとしたが、なかなか難しかった。

・シニア<こみち師匠> 「妻の酒」「縁切榎」+当て振り
 「妻の酒」。いつもはできない大人向けのネタをということでなにが出てくるかと思ったら、お酒と芸者さんの噺だった。泣き上戸にからみ酒、うざったい限りのおかみさんの沢の鶴。タチが悪いなと思っていたら、オチになるほどと納得させられた。
「縁切榎」。こみち師匠の幅の広さは知っていたはずだが、改めてそのすごさを実感した。男ってバカよねという感想を書こうとしたところで、この発言はよろしくないと気づく。この優男が悪いだけだ。渋谷に関係する者として、言動には気をつけたい。
「当て振り」はこの2月の梅の時季だけのもの。かわいらしい端唄の歌詞に芸者の一日をあわせる。せっかく動画になっているので歌いながら真似ようとしたが、コツがつかめずとてもむずかしい。
こみち師匠とのトーク、このご時世の辛さにダメージを受ける一方だけではなく、力をためて未来に備える姿勢がまぶしい。

・ジュニア(1)<なな子さん>
 まずは落語の小道具から。お扇子を筆に、大盃に、手ぬぐいを本にという見立てをクイズ形式で。つづいて、おそばをたぐってすする所作。どんぶりの持ち方を器の構造からわかりやすく紹介。そして座布団。クッションとは構造が違う。座布団は縫い目がない部分(輪)があり、縁の切れ目がありませんようにと願い、正面に置く。近年のやしょめ寄席では高座返しやお土産配りをジュニアさんたちが担当していたが、あれはシニア側からもジュニアの成長がわかるし、ジュニア側からも喜ばれて自己肯定感が上がるので、とてもよい取り組みだと思っている。もし来年やしょめ寄席ができたらジュニアさんたちにもまたがんばっていただきたい。「てんしき」は知っているお話だったが、老若男女に通じる鉄板噺に違いなし。去年ジュニア塾生が披露したときも、爆笑をかっさらっていた。

・ジュニア(2)<つるちゃん>
 冒頭の熱量にちょっと引いてしまったが、ぐいぐいと引きずりこまれた。落語を演じるための”上下(かみしも)を切る”ときに、お客さまから見やすいさじ加減がわかりやすかった。「反対俥」は、鬼滅やらあおり運転やら時事ネタがたくさん盛り込まれていて、子どもたちはきっと画面の前で引き込まれていたことだろう。

・ジュニア(3)<こみち師匠>
なな子さんがおそばの食べ方にふれた後でのそばネタだったので、きっと子どもたちは夢中になったことだろう。結末をふたつ話していただけたことがやさしい。顔と顔をあわせて目を見て話すことが大切との締めの話が、子どもたちに伝わりますように。
(以上、十一年目女性)

渋谷金王丸伝説

祝 渋谷区文化総合センター大和田開館十周年
2020伝承ホール寺子屋 古典の日 シブヤ THE ヒーロー Konnohmaru
カブキ踊り「渋谷金王丸伝説」ダイジェスト版

●素踊り 常磐津「吹寄老満津」 立方 松本幸四郎

●創作傾奇おどり「KONNOUMARU伝説」 松本幸四郎 作・振付 鈴木英一 原案

●渋谷区民カブキ踊り「カブキぼん!ダンス」

●渋谷区民カブキ踊り「渋谷カブキ音頭」

 

2020年度

祝 渋谷区文化総合センター大和田開館十周年
2020伝承ホール寺子屋 古典の日 シブヤ THE ヒーロー Konnohmaru

カブキ踊り「渋谷金王丸伝説」

2020年11月1日(日) 渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール

出演:
十代目松本幸四郎 尾上菊之丞 尾上京 松田美瑠
渋谷区民カブキ踊り(二〇二〇 伝承ホール寺子屋塾生)の皆さん
2019年度

2019伝承ホール寺子屋 シブヤTHEヒーロー Konnohmaru

カブキ踊り「渋谷金王丸伝説」

2019年10月27日(日) 渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール

出演:
十代目松本幸四郎 尾上菊之丞 尾上京 松田美瑠
渋谷区民カブキ踊り(二〇一九 伝承ホール寺子屋塾生)の皆さん
2018年度

2018伝承ホール寺子屋 シブヤTHEヒーロー Konnohmaru

カブキ踊り「渋谷金王丸伝説」

2018年10月22日(月) 渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール

出演:
十代目松本幸四郎 尾上京 五條珠太郎 杵屋勝四郎
渋谷区民カブキ踊り(二〇一八 伝承ホール寺子屋塾生)の皆さん
2017年度

2017伝承ホール寺子屋 シブヤTHEヒーロー Konnohmaru

カブキ踊り「渋谷金王丸伝説」

2017年10月4日(水) 渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール

出演:
七代目市川染五郎 尾上菊之丞 尾上京
渋谷区民カブキ踊り(二〇一七 伝承ホール寺子屋塾生)の皆さん
2016年度

2016伝承ホール寺子屋 シブヤTHEヒーロー Konnohmaru

カブキ踊り「渋谷金王丸伝説」

2016年11月27日(日) 渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール

出演:
七代目市川染五郎 尾上菊之丞 尾上京 五條珠太郎
渋谷区民カブキ踊り(二〇一六 伝承ホール寺子屋塾生)の皆さん
2015年度

2015伝承ホール寺子屋 シブヤTHEヒーロー Konnohmaru

カブキ踊り「渋谷金王丸伝説」

2015年8月7日(金)〜9日(日) 渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール

出演:
七代目市川染五郎 尾上菊之丞 尾上京
石神ちあき 泉山亜有美 KAYOKO 二平夏初
渋谷区民カブキ踊り(二〇一五 伝承ホール寺子屋塾生)の皆さん
2014年度

2014伝承ホール寺子屋 シブヤTHEヒーロー Konnohmaru

カブキ踊り「渋谷金王丸伝説 -SPECIAL VERSION 冒険の章-

2014年8月17日(日) 渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール

出演:
七代目市川染五郎  市川猿弥 尾上菊之丞 村治将之助
水木扇升 尾上京 藤蔭美湖 ガチャピン・ムック
渋谷区民カブキ踊り(二〇一四 伝承ホール寺子屋塾生)の皆さん
2013年度

2013伝承ホール寺子屋 シブヤTHEヒーロー Konnohmaru

吉例! カブキ踊り「渋谷金王丸伝説★」

2013年8月3日(土) 渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール

出演:
七代目市川染五郎 尾上菊之丞 尾上京 藤蔭美湖
渋谷区民カブキ踊り(二〇一三 伝承ホール寺子屋塾生)の皆さん
2012年度

2012伝承ホール寺子屋 シブヤTHEヒーロー Konnohmaru

吉例! カブキ踊り「渋谷金王丸伝説★」

2012年10月28日(日) 渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール

出演:
尾上菊之丞 尾上京 藤蔭美湖
渋谷区民カブキ踊り(二〇一二 伝承ホール寺子屋塾生)の皆さん
2011年度

伝承ホール寺子屋 シブヤTHEヒーロー Konnohmaru

カブキ踊り「渋谷金王丸伝説II」

2011年8月25日(木) 渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール

出演:
七代目市川染五郎 水木扇升 藤蔭美湖
渋谷区民カブキ踊り(伝承ホール寺子屋塾生)の皆さん
2010年度

伝承ホール柿落とし公演 シブヤTHEヒーロー Konnohmaru

新作カブキ踊り「渋谷金王丸伝説」

2010年11月27日(土) 渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール

出演:
七代目市川染五郎 尾上青楓 尾上京
渋谷区民カブキ踊りワークショップ修了の皆さん

公開講座

2019年度

伝承ホール寺子屋 公開講座

「やしょめ寄席3」

2020年2月2日(日)

出演:
柳亭こみち(落語)
カンジヤマ・マイムカンジヤマB(パントマイム)
桂小すみ(音曲)
三遊亭粋歌(落語)
2019年度

伝承ホール寺子屋 初春公開講座

「古典藝能の作者たち」(全3回)

2020年1月17日(金)・24日(金)31日(金)

講師:
古井戸秀夫(東京大学名誉教授)
児玉竜一(早稲田大学教授)
竹本幹夫(早稲田大学名誉教授)

※渋谷区文化総合センター大和田学習室1にて開催

2019年度

伝承ホール寺子屋 古典の日

「万歳から漫才へ」

2019年11月1日(金)
出演:尾張万歳保存会
   宮田陽・昇
   コンパス
   常磐津連中

2018年度

伝承ホール寺子屋 公開講座

「やしょめ寄席2」

2019年2月3日(日)

出演:
柳亭こみち(落語)
マジックジェミー(マジック)
のだゆき(音楽パフォーマンス)
春風亭一花(落語)
2018年度

伝承ホール寺子屋 古典の日

「日本舞踊の夕べ 尾上流」

2018年11月1日(木)
出演:尾上敬嘉
   尾上菊見乃
   尾上菊緋女
   尾上博美
   尾上紫壽
   尾上菊透

2017年度

伝承ホール寺子屋 公開講座特別編

「日本舞踊への誘い 五耀會」

2018年2月3日(土)
出演:五耀會
  (西川箕乃助
   花柳寿楽
   花柳基
   藤間蘭黄
   山村友五郎)

2017年度

伝承ホール寺子屋 古典の日スペシャル

「やしょめ寄席」

2017年11月1日(水)
出演:柳亭こみち(落語)
   江戸屋まねき猫(物真似)
   鏡味味千代(太神楽)
   一龍斎貞鏡(講談)

2016年度

伝承ホール寺子屋 公開講座特別編

「日本舞踊への誘い 五耀會」

2017年2月5日(日)
出演:五耀會
  (西川箕乃助
   花柳寿楽
   花柳基
   藤間蘭黄
   山村友五郎)

2016年度

伝承ホール寺子屋 古典の日

面白く嬉しき「狂言入門」

2016年11月1日(火)
出演:善竹十郎ほか
ゲストパネラー:
松濤美術館学芸員
コスモプラネタリウム渋谷解説員

2015年度

伝承ホール寺子屋 公開講座

其ノ壱「能楽」 其之弐「文楽」

2016年1月24日(日)
出演:観世清和(二十六世観世宗家)ほか
2016年1月30日(土)
出演:吉田玉男(文楽人形遣い)ほか

2015年度

伝承ホール寺子屋 古典の日

「落語まるわかり」

2015年11月1日(日)
出演:柳家〆治
   柳亭燕路
   入船亭扇蔵
   柳亭こみち

2014年度

伝承ホール寺子屋 古典の日

「雅楽」

2014年11月1日(土)
出演:雅楽道友会

2013年度

伝承ホール寺子屋 公開講座

其ノ壱「能楽」 其之弐「文楽」

2014年1月18日(土)
出演:観世清和(二十六世観世宗家)ほか
2014年2月2日(日)
出演:吉田玉女(文楽人形遣い)ほか

2012年度

伝承ホール寺子屋 伝承ホール能

「鞍馬天狗」

2013年1月13日(日)
出演:シテ 山階彌右衛門ほか

2011年度

伝承ホール寺子屋 伝承ホール能

「正尊」

2012年3月18日(日)
出演:シテ 観世清和(二十六世観世宗家) 
笛:一噌仙幸(人間国宝)ほか

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